五月は、日差しが一番強いと言われておりますね。
六月は梅雨時期が有り、雲が紫外線を遮る日が多いため、
紫外線の強さの比較からしますと、
1番が6月、2番が5月、3番が7月、4番が8月の順になり、
体感温度からしますと、7月から8月あたりが、
紫外線の量が多いように思えるのですが、
実際には6月を過ぎたころから、
少しずつ日照時間が短くなり、
湿度が多くなることと、
お天気の良い日が続く事で大気が汚れて、
紫外線がある程度、吸収されることが影響するようです。
窓際や陽が当たる場所での骨董品の保管は、
日焼けの注意が要になってまいります。
長い間、窓際で花瓶を置いていた場所には、
花瓶の跡がくっきりと焼き付いてしまった
といったご経験はございませんでしょうか。
また、直射日光が当たらずとも、
日当たりの良いお部屋では、絵画やポスターなどが
色褪せてしまう事、色が薄くなる事が早いこともございます。
紫外線には物の色を、
退色させてしまう働きがございますので、
大切な骨董品は、眺めて楽しまれたいと存じますが、
あまり日当たりの良い場所や、日差しの強い場所での保管、
窓際や直射日光が当たる場所などは、
骨董品の退色が懸念されますので、
特に日差しの強い季節は、日焼けの注意が、
かなめとなって参ります。
床の間で、掛け軸や骨董品を飾られる方も
多くいらっしゃるかと存じます。
強い日が差し込む床の間では、
掛けていた軸が、日焼けをして茶色く変色してしまったり、
紙が傷んで、弱くなってしまったり、破けてしまったり、
色が薄くなって、修復が必要になってしまったりと、
本来の美しさが、紫外線により、奪われてしまう事が有ります。
美術館などでは、紫外線や熱をほとんど発しないLEDが、
美術品の劣化を防ぐだけではなく、
蛍光灯では、自然な光を作り出すための、色温度の調整が難しかったことが、
LEDのより自然光に近い光で、作品本来の魅力を、
より明確に伝えることにも、役立っているそうです。
紫外線吸収膜つきの、美術・博物館用蛍光ランプや、
紫外線カットフィルムを窓に貼り、
大切な美術品や骨董品を、紫外線から守る対策は、
図書館などの公共施設でも、貴重な文献などを
紫外線で痛めてしまわないように、取り組まれているそうです。
ご自宅では、なかなか美術館や博物館のような、
紫外線対策、日焼け対策は難しいことが現状ではございますが、
長い間、掛けることなく仕舞っていた「掛け軸」が、
仕舞い込んでいたことで、
とても状態が良かったという事例も多くございます。
使っていない事が吉となる事もございますので、
あまり掛けられる機会の無かった掛け軸も、
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